SOMPO美術館
新宿の損保ジャパンの本社ビル内にあった「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」ですが、本社ビル横に新たに美術館専用の建物を建設し、名前も新たに「SOMPO美術館」として開館しました。
今年の5月に開館を予定していたのですが、新型コロナウイルスの影響により開館が延期されていましたが、ついに7月10から開館記念展が開催されています。(追記 9月4日に終了致しました。)
開館時間
開館時間:午前10時~午後6時
(入館は午後5時30分まで)
休館日:月曜日・年末年始・展示替期間(公式HP要確認)
常設展がなく、企画展を中心に開催されているため企画展の日程を公式HPにてご確認下さい。
チケット
企画されている展覧会ごとに料金が変動します。
企画展ごとに観覧料および購入方法を公式HPにてご確認ください。
ちなみに、開館記念展は一般が1,000円、学生は700円で日時指定入場予約チケットを事前に購入する方式でした。
企画展覧会開催時の注意
開館記念展は、新型コロナウイルス対策として混雑を避けるために日時指定入場チケットになりました。
会場での販売はありませんので、事前に購入しておいて下さい。
この時は私は、チケットは、スマホで簡単に購入できる電子チケットのスマチケで購入していきました。
他にもコンビニ発券可能なチケットがありました。
新型コロナウイルスが収束するまでは、コロナウイルス対策が続くと思われますので企画展は今後も日時指定チケットになる可能性があります。
公式HPにて、チケットの販売方法をご確認の上、予定をたててくださいね。
アクセス
所在地: 東京都新宿区西新宿1-26-1
電車なら新宿駅西口から徒歩5分程度です。
新宿駅をよく知っている人ならば最短ルートで歩けば5分だと思いますが、出口など間違えるともう少しかかるかと思います。
今回は、新型コロナウイルスが心配だったため車で行きました。
新宿ICから3分程度です。
車で行くと駐車場に悩みます。
美術館専用の駐車場はないのですが、損保ジャパン本社ビルの地下に有料の駐車場があります。
また、周辺のビルにも有料の駐車場がたくさんあります。
私が行った時は、美術館の建物のちょうど向かいにある新宿エルタワーの地下駐車場を利用しました。
美術館の道路渡って向かい側に入口があって、近いので新宿エルタワーに車を停めたのですが、料金が30分400円でした。
損保ジャパン本社ビルの駐車場は、30分300円だったので損保ジャパン本社ビルの駐車場に停めた方が安いです。
美術館利用で駐車料金の割引などはないので利用しやすいところに駐車して下さい。
しかしながら、わかっているけど都心は駐車料金が高いです。
美術館でのんびり鑑賞して、外に出てからカフェでお茶したりして何も考えずに戻ったので微妙に2時間半超えてしまったので、駐車料金2,000円でした。
美術館の入館料と同じくらいかかってる・・・。
まぁ、地方から電車で行く交通費も結構かかるので仕方ないですね。
新宿なので近くに停めようとすると駐車料金は高いです。
美術館について
エントランス
美術館の入り口の前庭に、ゴッホのひまわりの複製陶板画が飾られています。
ゴッホの絵の具が凸凹した感じを触って体感できるようにとのことらしく、オリジナルはガラス越しに見るしかないので、まずは入り口でじっくり見て感じることができます。
日時指定入場チケットでしたので、指定時間になってエントランスに入りました。
密を避けるために、時間指定入場というかたちにされていたので、8月のお盆休みの連休中にもかかわらず混雑もなく快適でした。
検温とマスクの着用が必要です。
待機場所に、ゴッホのひまわりをイメージしたフォトスポット的な場所がありました。
子供達と写真を撮ったのですが、良い記念になりました。
見どころ
今回は、開館記念展に行ってきたのですがその際のチラシです。
・SOMPO美術館のガイド動画
コレクション
ゴッホの《ひまわり》と洋画家・東郷青児の作品を中心とした約630点のコレクション
当館のコレクションは、1978年に逝去した洋画家・東郷青児の遺族から寄贈を受けた作品345点(うち青児の作品156点、その他は青児の収集品)から始まりました。青児は安田火災とその前身会社の時代から印刷物のデザインを手がける間柄でした。その後、安田火災が創立100周年事業として購入した、ゴッホ《ひまわり》をはじめ、ルノワール、ゴーギャン、セザンヌなどの印象派とポスト印象派やアメリカの素朴派画家グランマ・モーゼスの作品などを受託し、さらに美術家の支援・表彰事業による買い上げ作品も加わり現在約630点となりました。
引用:SOMPO美術館公式HP
ゴッホ
やはり見どころは、あの有名なゴッホの「ひまわり」
みなさんだいたい頭に思い浮かべることができるくらいの有名な絵ではないでしょうか?
あの「ひまわり」ですが、ゴッホのひまわりは7枚あったことをご存知ですか?
複数枚あることはなんとなく知っていたのですが、そのうちの1枚がなんとここにあります。
1987年にイギリスのオークションで安田火災海上保険(現:損害保険株式会社)が落札購入しました。
当時、大変話題になったのですがなんとこのひまわりの落札価格は53億円でした。(手数料なども合わせると58億円らしいです。)
絵画が高額なのはよく聞きますが、50億や100億円のというと途方もなさすぎて価値がよく分からなくなります。
もうこの世に限られた枚数しかない名画になるのでとんでもないお値段になってしまうのでしょうね。
そんなゴッホの「ひまわり」は、この1987年に購入されてから、日本で見ることができるようになりました。
53億円の絵画かと思って見てしまいますが、ゴッホの色彩の輝きやパワーを感じることできました。
当時は、バブルで景気のいい日本が美術品を買いまくっていて多少非難されることもあったようですが、今となっては日本にいながら名画を鑑賞できることを誇らしく思いますし、感謝したい気持ちです。
こういったことの1つ1つが積み重なって、国をまたいで作品を借りたりしての展示会なども可能になると思いますし、芸術に関する文化が育っていくと思います。
ゴッホのひまわりも本当はもう1枚、日本にあったのですが残念ながら戦時中に空襲によって消失してしまいました。
戦争や紛争で文化遺産が失われるのはとても悲しいことです。
日本は災害が多いことが心配なんですが、きちんと保管して、世界的に貴重な作品を次世代に繋いでいって欲しいです。
東郷青児
SOMPO美術館は、今年新たに開館するまでは「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」という名前でした。
それほど、東郷青児の作品を見ることができる美術館だったからです。
東郷青児は、当時の安田火災海上保険のパンフレットのイラストなどを描いていました。
その縁で東郷青児自身の複数の作品と、収集していた作品を寄贈されたことから芸術振興として美術館運営をはじめています。
そのため、東郷青児の素敵な作品をたくさん見ることができました。
他にも名画がたくさん
ゴーギャン、セザンヌ、ルノワールなどの作品も収蔵し、見応えのある展示でした。
開館記念展の間は、特別にこれらの写真の写真撮影が可能でした。
せっかくなので子供達と一緒に写真をとったり、一味違った楽しみ方をしてしまいました。
セザンヌ「りんごとナプキン」
ルノワール「帽子の女」と「浴女」
ゴーギャン 「アリスカンの並木道、アルル」
ゴッホを語る上で、ゴーギャンの作品も合わせて鑑賞できてとても感慨深いものがありました。
開館記念展中は、特別に写真撮影が許されている作品がいくつかありました。
ひまわりは禁止でしたが、上記のセザンヌやルノワール、ゴーギャンの作品と写真を撮ることができました。
基本的な注意事項は、展示室前に掲示されている案内をご覧下さい。
鑑賞ルール
新型コロナウイルス対策の注意も増えています。
基本的に当たり前のエチケットばかりですが、写真撮影禁止とペンを出すのは禁止です。
子供と一緒に見に行ったのですが、夏休みの自由研究も兼ねていたので、えんぴつの芯のみがついている簡易えんぴつを用意して下さっていました。
その、鉛筆のみ持ち歩きOKなので、子供はそれでノートに感じたことなどメモをとっていました。
館内案内
館内は、順路としては5階からだんだん降りながら鑑賞しました。
5階から3階が展示スペースになっています。
2階にグッズの販売などがされているミュージアムショップとカフェスペースがありました。
ミュージアムショップではゴッホのひまわりや東郷青児のオリジナルグッズなどが販売されていました。
東郷青児作品のフィギュア的なものが販売されていて凄く可愛いかったです。
オリジナルのアクセサリーなども素敵でした。
いろいろ欲しくなってしまうのですが、今回は子供とのアート探訪という目的ですので、子供にひまわりのクリアファイルと、ゴッホのひまわりについて書かれた本を購入しました。
帰る際の階段にも、SOMPO美術館のマークがありました。
このポスターも凄く好きなのでご紹介します。
SOMPO美術館のポスターなのですが、ゴッホの「星月夜」風に描かれているのが面白いです。
ちなみにこのポスターが貼られている場所の横に、写真撮影可の札が貼ってありました。
基本的には、写真撮影不可なので、OKなものはちゃんとわかるように掲示してありました。
混雑状況は?
8月のお盆休みの連休中に行きましたが、日時指定入場ですし、そんなに混んでおらず快適に鑑賞できました。
だいたい1つのフロアに30名くらいいる感じでしたが、1つ1つの作品を独り占めしながら鑑賞できるくらいでした。
ミュージアムショップも上の写真の通り、そんなに混んでいませんでした。
落ち着いてアートに触れることができるのでとても楽しめました。
子連れアート探訪
今回、9歳と6歳の子供と一緒に行ったのですが、9歳の上の子はアートに興味を持ってくれてとても楽しんでいました。
年長の下の子はまだ少し退屈なようでしたが、それでもきちんと静かに絵を見ることができたので、これから子供達と美術館巡りができるくらい成長してくれたことがうれしかったです。
また、別の企画展にも行ってみたいです。
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