ロンドン・ナショナルギャラリー展
ロンドンのナショナルギャラリーが世界で初めて61作品に及ぶ所蔵品を館外、それも日本で初公開する貴重な展覧会。
ロンドン・ナショナルギャラリー展が、上野の国立西洋美術館にて、開催されています。
もともと3月からだった開催日程が、新型コロナウイルスの影響で延期になっていたのですが、日時指定入場制などの対策をとり無事開催となりました。
東京展の後に、大阪展も開催されます。
ロンドンのナショナルギャラリーが世界で初めて61作品に及ぶ所蔵品を館外、それも日本に貸し出してくれた貴重な展覧会です。
そんなわけでもちろん、この61作品の全てが日本初来日。
こんな機会は滅多にないので是非とも見に行きたいと思っていました。
コロナの心配は尽きませんが、主催者側のコロナ対策も日時指定入場制をとって対策をしていただいていると感じますし、こちらもできる限りの対策をして、見に行ってきました。
開催概要
東京展
会期:2020年6月18日(木)〜10月18日(日)
会場:国立西洋美術館(上野)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分
(金曜・土曜のみ午後9時まで夜間開館あり)
※入館は閉館の30分前まで
月曜日、9月23日は休館日です。
※ただし、7月13日、7月27日、8月10日、9月21日は開館
大阪展
会期:2020年11月3日(火・祝)〜2021年1月31日(日)
会場:国立国際美術館(中之島)
開館時間:午前9時~午後5時30分
(金曜・土曜日のみ午後8時まで夜間開館あり)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:11月16日(月)・11月24日(火)・11月30日(月)
12月14日(月)・12月30日(水)〜1月2日(土)
1月18日(月)
チケット
日時指定入場券
大人 : 1,700円
大学生 : 1,100円
高校生 : 700円
中学生以下 : 無料
すでに前売り券や招待券をお持ちの方は別途、一般200円、大学生100円で日時指定券を購入することができます。
基本的には、混雑緩和のため、入場券は日時指定制となっています。
入場日時の指定があるだけで、完全入替制ではありません。
東京・大阪展のどちらも当日、窓口での入場券の販売はありません。
これから入場券を購入される方は、必ず来場前に「日時指定入場券」を購入して下さい。
東京と大阪でチケットの購入方法が違うため公式HPをよくご確認下さい。
すでにご購入済みの各種前売券をお持ちの方は、会期中はどの日程でも有効です。
ただ会場の混雑状況により、入場まで待ち時間がある場合があったり、当日の入場可能人数に達すると入場できない場合があります。
確実にご希望の日時に入場されたい方は、「前売券用 日時指定券」の購入をオススメします。
会期中の期間を区切って、チケットの発売日が異なります。
どうしても行きたい日時が決まっている方は、チケットの発売日に購入していただくのが安心です。
東京展の日時指定チケットを購入しました
新型コロナウイルスの状況次第で、行けるかどうか不安だったので前売りチケットは購入していなかったため今回、日時指定入場チケットを購入しました。
e+のスマチケで家から簡単にチケットを購入できる上、チケット発券なども必要なくスマホ画面表示で入場できるチケットなのでとても便利でした。
もちろんコンビニ発券するチケットもあります。
スマチケはスマホがあれば発券手数料などが無料なので、チケット代のみしかかからなくてお得でした。
入場時に、チケットの半券と引き換えてくれたので、手元にチケットの半券はいただけて記念になるので嬉しかったです。
上の画像の半券の横にある小冊子は、子供達がいただきました。
子供連れで入館するとひとり1冊もらえるようです。
小中学生は無料なため、同行する大人が日時指定券を持っていれば同じ時間に一緒に入場できます。
ナショナルギャラリー展の見どころ
今回の見どころは、全部と言っても過言ではないくらいです。
ロンドンのナショナルギャラリーが世界で初めて、61点もの所蔵品を館外、それも日本で大規模な展示をしてくれる貴重な機会となります。
どの絵画も教科書などどこかで一度は見たことがあるレベルの有名な絵画ばかりです。
そんな中で、やはり一番の見どころは、ゴッホの「ひまわり」です。
フェルメール「ヴァージナルの前に座る若い女性」
モネ「睡蓮の池」
ルノワール「劇場にて」
カルロ・クリヴェッリ「聖エミディウスを伴う受胎告知」
レンブラント「34歳の自画像」
カナレット「大運河のレガッタ」
などなど実物を見たら、知ってるどこかで見たことあるという絵ばかり。
こんな名品を61点もナショナルギャラリーが貸し出してくれるなんてそうそうないと思われます。
次の機会があるかわからないので、このチャンスにぜひ見ておきたいです。
いざ、国立西洋美術館へ
今回、小学生と年長の子供達もアートに触れる夏休みにしたかったので、一緒に連れて行きました。
早めについたので上野公園で遊ばせて、15分前になったので国立西洋美術館に移動しました。
入り口前にはロダンの「考える人」の拡大版や「地獄の門」などの作品があるので入場時間までは、それらを鑑賞したりしていました。
スタッフから声がかかったらソーシャルディスタンスに気をつけて、入場待ち列に並んで時間になるまで待ちます。
混雑状況について
金曜と土曜日のみ夜間開館しているため今回、金曜日に行ったのですが17時以降の時間帯のチケットで入場しました。
入場時間まで待機するスペースは、そんなに混んでいませんでした。
ほぼ指定時間通りに入場の案内をされます。
時間になると、展示スペースへ続く階段を降ります。
混雑状況の感じ方にもよるかと思いますが、東京で話題の展覧会が開催される時は、開館前から外にかなりの人数の入場待ち列ができるイメージでした。
しかし入場日時予約制となっている今回は、外で待つことはありませんでした。
館内に入ってからも、指定の入場時間になるのを待つだけで、入場時間過ぎてから入る分にはほとんど待たないと思います。
私が見に行った日は、お盆休みど真ん中の8月14日の金曜日でした。
時間指定チケットは、2日前くらいには完売になっていました。
完売ということは、各時間ごとにMAXの想定人数の入場があるはずです。
ですが、密にならない人数に設定されているようで、だいたい人気の絵の前だと2〜3人が見ていて、少し待てば正面で見ることができる状態でした。
私の過去の記憶では、人気の展示になると何重かの人の後ろから首を伸ばして鑑賞する、なんてことが当たり前のようなイメージでした。
しかし今回は1つの絵を独り占めして、じっくり見ることができるタイミングができるくらいでした。
だいぶ入場者を時間指定で絞っている印象を受けました。
1つ1つの絵がとても見やすかったです。
オーディオガイドもレンタルしましたが、ゆっくり絵の前で説明を聞くことができました。
収益などを考えると、どのようになっているのかわからないので本来は難しいのかもしれないですが、日時指定は快適だったので、今後の他の展覧会でも導入してもらいたいくらいです。
今回、金曜・土曜のみ夜間開館を実施しているので、17時以降の時間帯を予約していました。
どの時間帯もチケットは完売だったため、入場者数としては各時間、MAX入るかと思いますが、夜間の方が子供や学生が少なかったです。
また、美術館の周辺の人通りも18時過ぎて動物園などが閉園してしまっているからかまばらになっていたので、混雑している印象を感じなかったように思います。
上野駅から国立西洋美術館の横の通りですが、人通りがまばらです。
上野公園の噴水エリアも人が少ないので、子供達は美術館で静かに鑑賞していた時間が長かったため、反動で駆け回っていました。
これから日中に行かれる場合も、夏休みが終わったら平日の昼間はすいていそうですね。
新型コロナウイルス対策
指定時間に、時間通りに行けば、ほとんど並ばなくても入場できそうですが、密にならないように間隔を開けて整列して待つようになっていました。
日時指定入場制によって、入場者数をだいぶ絞って密を避けるように配慮されていました。
サーモグラフィによる検温を入り口で実施していました。
手指の消毒をして入場します。
マスクの着用は、咳エチケットにご協力との案内がされており、私の見る限りでは、みなさんマスクされていました。
また、マスク着用など「咳エチケット」にご協力をお願いいたします。
国立西洋美術館ではご来場者へのサーモグラフィーでの検温や、定期的な清掃など、感染防止策を講じておりますが、お客様自身におかれましても感染予防対策をお願いいたします🙇♀️https://t.co/DFYIA3Mzby
— ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 (@london_2020art) June 17, 2020
美術館ではみなさんほとんど会話もなく鑑賞されているのでその辺りも安心感がありました。
オーディオガイドについて
音声ガイドの機械をレンタルできます。
日本語版のナビゲーターは俳優の古川雄大さんです。
アプリバージョンもあるようですが、今回は子供にも聞かせたかったので機械をレンタルしました。
1台 600円(税込)です。
息子は初めての美術館でしたが、音声ガイドの説明を聞きながら1つ1つの絵画をまわっていました。
大人はつい有名な絵画に目が行きがちですが、子供はまだ何の先入観もないフラットな状態で見ることができるので、自分の興味を持った絵を長時間見ていたり、不思議なところに着目したりするので、感想を聞いていると感じ方が面白かったです。
何だか美術鑑賞の初心を思い出させてもらった気がして、こちらが子供から学んだような気がします。
オリジナルグッズなどの販売
ナショナルギャラリー展のオリジナルグッズの販売があります。
とっても可愛いものが多くていろいろ欲しくなってしまいました。
グッズ売り場は、多少混雑しているので人数制限をしていました。
並んで待ち、密にならないようにスタッフの方が少しずつ入場させてくれます。
今回、ナショナルギャラリー展オリジナルグッズとして「すみっコぐらし」とのコラボグッズが販売されています。
とってもカワイイのですが人気なため、てのりぬいぐるみはほぼ売り切れていました。
ゴッホのひまわりやフェルメール、モネなどの絵をイメージしたものになっています。
東京展会期中に再入荷予定とのことでしたのでタイミングが合えば購入できると思います。
【前売券情報✨ #ロンドン展】
人気キャラクター「#すみっコぐらし」とのコラボが決定!本展オリジナルのてのりぬいぐるみが付いた特別前売券。
ぬいぐるみは全部で5種類。お好きな1体をお選びいただけます☺前売券は12/12(木)10:00より販売開始。
詳しくは公式サイトへhttps://t.co/GrSLUk0Ztr pic.twitter.com/j0DnPfz648— ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 (@london_2020art) December 10, 2019
購入したグッズ
・ゴッホのひまわりのクリアファイル・・・495円
・ひまわりのポストカード・・・165円
・すみっコぐらしコラボハンカチ・・・550円(子供達に2枚購入)
・AERAのナショナルギャラリー展ガイドブック・・・1,540円
他にも素敵なグッズがいっぱいありました。
感想いろいろ
61点もの初来日作品ばかりでとっても見応えがあって大満足でした。
混雑の中で鑑賞するのはしんどいですが、日時指定入場制のため、オーディオガイドを聞きながら快適に鑑賞できたので、満足度がさらにあがりました。
会期中にもう一度行きたいぐらいです。
ナショナルギャラリー展のチケットで入場すると、そのまま常設展も鑑賞できます。
常設展もモネやピカソなど素敵な作品がたくさんあって、ナショナルギャラリー展の観賞後は常設展をまわりました。
アートを堪能する1日。
思い返してみても素敵な1日となりました。
館内にフォトスポットがありました。
子供達については、下の年長の娘は夕方には疲れが出てきて少し眠くなってしまいパパに抱っこされながらの鑑賞でした。
まだ、少し退屈なようです。
3年生の上の息子は、アートに興味が出たようでオーディオガイドを真剣に聞きながら楽しんでおり、美術館が大好きになったと言っていました。
これから美術館めぐりに一緒に連れて行けるくらい成長してくれたことを嬉しく思いました。
このAERAのナショナルギャラリー展のガイドブックをグッズ売場で購入しました。
とっても面白くて、書店でも販売されているものなので、鑑賞に行く前に読んでから行くともっと楽しめたと思います。
これから行かれる予定の方はオススメです。
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