子供の運動神経を良くしたい、親になってみてそう思うようになりました。
私自身が運動全般が苦手だったため、子供にはそんな苦労をさせたくないと考えるからです。
頭のいい子に、音楽ができる子に、優しい子に、運動神経のいい子になって欲しい・・・いろいろな願いはありますが親の思い通りにいかないのが子育てです。
全てが得意な完璧人間などいるわけないので、何か1つでも得意なことがあるといいですよね。
子育てに正解はないですが、運動神経の鍛え方についての知識を、日々の子育ての中でちょっと意識するだけでも変わってきます。
いろいろな情報に惑わされますが、子供にとって良いと思えることを取り入れていきましょう。
子供の成長について
子供の成長には、身体的な成長・精神的な成長・神経系の成長など、様々な成長があります。
目に見えてわかる成長もあれば、こころの発達など目に見えないことも多いです。
スキャモンの発達曲線
スキャモンの発達曲線をご存知ですか?
アメリカの人類学者 R.スキャモンが提唱した人体各器官の発育過程の4型。出生直後と 14歳頃を中心に発育の著しい一般型 (身長,呼吸器,消化器,腎臓,脾臓,筋,骨,血液) ,6歳頃までに成人の 90%に達する発育を示す神経型 (神経系) ,13歳頃を中心に急速に発育する生殖型 (内生殖器) ,思春期前に最大値に達し,以後成人するまで減少するリンパ型 (胸腺,リンパ節など) に分けられる。
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
子供の習い事を探している時に、スポーツ教室から英会話教室まで様々な入会案内などの資料で目にするようになり興味を持つようになりました。
スキャモンというアメリカの人類学者が提唱した、人間の発育に関する研究をグラフにしたものです。
画像出典:国立スポーツ科学センター
このグラフは、人間の発育過程を器官ごとに4つに分けて表したもので、一般型・リンパ型・生殖型・神経型に分かれています。
- 一般型は、身長や骨・血液・内臓の成長
- リンパ型は、リンパ節などの免疫関係の成長
- 生殖型は、生殖器官の成長
- 神経型は、頭囲や脳の重量・様々な神経回路の成長
このグラフを見ると、一般型とリンパ型は身体の成長とともに緩やかに成長していくのがわかります。
生殖型は、思春期になるまでほとんど成長がみられず、第二次性徴があらわれる12歳前後から急速にのびていきます。
そして神経型ですが、動作をつかさどる運動神経など様々な神経回路の成長をあらわしていて、早い段階から成長が始まることが見てとれます。
6歳頃までに大人の80%ほどになるまで成長します。
急激に成長しはじめる1歳〜9歳頃、特に基本的な動きができる5歳〜9歳頃までをプレゴールデンエイジと呼びます。
10歳〜12歳でほぼ100%完成し、この時期をゴールデンエイジと呼びます。
いわゆる運動が得意・・・運動神経が良くなるには、この神経系が完成する12歳までの間に、いかに神経を成長させるかが重要だと言われています。
余談ですが、この神経系の成長が大切なのは運動神経だけではなく、聴覚も神経系に属するため、語学や音楽など音の聞き分けなどに関する聴覚も5歳頃にほぼ完成すると言われています。
そのため、子供のうちから語学を始めると習得が早いですよね。
これを知ってしまうと、12歳までに子供にやらせておきたいことがたくさん出てくると思いますが、無理のない範囲で取り入れていきたいです。
各年齢でやるべきこと
12歳までの各年齢でやっておきたいことを調べました。
プレゴールデンエイジ
1歳〜9歳頃までの時期をいいます。
9歳頃までといっても成長著しい時期なので分けて考えてみます。
5歳頃までの幼児期まで
1歳頃から歩くようになってくると、できることが一気に広がります。
この時期は、ハイハイや歩くことで筋力もついて身体的にも神経的にも全てが連動してどんどん成長を感じる時期です。
まずは、日常的な動作が大切なのでお散歩したり、公園へ連れていくなど全てが刺激となることでしょう。
歩く・走る・ジャンプなど外遊びで、知らず知らずのうちにやっている遊びがバランス感覚や空間認知能力などを育てることになります。
我が家は1歳からベビースイミング、2歳からトランポリンのある体操教室に通いました。
習い事でなくても、一緒にゴロゴロ転がったり、リズムに合わせて踊ったり全てが神経への刺激になります。
体を動かして遊ぶことを親子で楽しみたいですね。
6歳〜9歳頃の小学校低学年まで
だいぶ体がしっかりしてくる頃です。
この時期も遊びの中で体を動かすことが大切なのは同じです。
サッカーや野球といった習い事をはじめるお子さんもいますよね。
ボールを投げたり蹴ったりする遊びの中で空間認識能力などが育ちます。
いろいろなスポーツをはじめさせるのに良い時期です。
とにかくたくさん体を動かして、いろんな動きを取り入れましょう。
ゴールデンエイジ
9歳〜12歳頃までの時期です。
神経系の発達が、ほぼ大人と同じレベルに一気に成長する時期です。
この時期は、様々なことを最も吸収できる時期になるので、いろいろな動きや様々なスポーツ体験をさせてあげたいです。
体幹を使ったバランス運動や全身運動をやらせましょう。
この時期にほぼ神経系が完成するため、この時期に覚えた動きは大人になるまで忘れにくいです。
例えば、これぐらいの時期に習得した自転車の乗り方は一度、習得してしまうと忘れないですよね。
何かのスポーツで大成させたいとお考えの場合は、この時期までにやらせておくといいと言われています。
我が子には、ダンスやトランポリン・球技・ボルタリングなどをやらせたいと思いましたが全ては難しいので、習い事でダンスをやらせてみたり、家庭用のミニトランポリンや鉄棒を購入してやらせていました。
ボルタリングもたまにスポットで連れて行っています。
ゴールデンエイジを過ぎたら
ここまで読んでいただいた方は、12歳を超えていると手遅れと考えてしまうかと思います。
しかし、神経系の発達は何歳でもおこっていて、私たちは日々成長しています。
大人になってはじめた語学やスポーツで成功している人はたくさんいます。
何歳からはじめても成長していきますが、その成長スピードがゴールデンエイジまでの子供の時より多少時間がかかるだけです。
我が子も今後、ゴールデンエイジを過ぎてから憧れて新たにやりたくなるスポーツがあるかもしれません。
何歳になっても挑戦していって欲しいものです。
我が家の場合
現在、子供は9歳と6歳です。
プレ〜ゴールデンエイジ真っ只中ですが、実際のところどのように感じているかというと・・・
いろいろやらせたつもりですが、上の子は逆上がりがいまだにできません。
下の子は年長ですが、早々に習得してしまいました。
運動神経は遺伝ではないといいますが、ゴールデンエイジ期にいかに刺激を与えるかで変わるのであれば、何かが足りなかったのかと考えてしまいます。
全ての運動が得意になるというわけではないので、運動神経がいい子になったかと言われると違うような気がします。
ただ息子が好きで、続けている習い事がダンスです。
これはダンスに関する神経が育ったからなのか、本人が好きでハマっているからかはわかりませんが本人曰く、特技であり大好きな趣味になっています。
ダンスをやったことのない私と比べて一番違いを感じるのは、ふり覚えです。
私がTVなどでアイドルのダンスを見ても、どういう動きをしているのか全然理解できませんが、子供は何回か見たら雰囲気を真似てコピーダンスしています。
ダンスの手足バラバラな動きを記憶する早さが凄いなと感じるんですが、こういったことがダンスに特化した動きの経験値から育ったものなのかもしれません。
下の子は、指先を使うと知育にもなると思い雲梯をよくやらせていたら、兄より運動神経がいい気がします。
ただこれも運動神経全般と何かに特化しているかの方向性が違うというだけのことなのかもしれません。
こればかりは個人差もあるので、やらせてきたことが正解かはまだわかりませんが、好きなことを見つけてくれたことと体を動かすことが好きな子に育ってくれたことだけでもやってきてよかったと思っています。
まとめ
ゴールデンエイジ真っ只中の子育て中ですが、意識して体を動かす遊びや習い事をさせてきたつもりです。
それでも、子供によって得意なこと不得意なことが少しずつわかるようになってきました。
まだまだ、一緒に遊んだりスポーツしたりして楽しく神経を育てていく気ですがそれが実を結ぶかはわかりません。
けれど、子供にそれだけ関わって一緒に過ごした時間の1つ1つが宝物です。
ちょっと意識して、お散歩したり、アスレチックへ行ったり楽しい思い出がたくさんできました。
そんなかけがえのない子供との時間、ついでにちょっとだけ運動神経も良くなれば一石二鳥ですよね。
これからも子供にいろいろな経験をさせて、一緒に親子で楽しい時間を過ごしていきたいです。
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