ハウスダストアレルギー対策〜タイルカーペットで部屋作り〜

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息子が3〜4歳の頃にハウスダストアレルギーを発症しました。
喘息のような発作が出たりしてとても心配しましたが5歳の時に検査を受けてアレルギーが原因ということが判明しました。

ハウスダストアレルギーの咳が慢性化していくと喘息になってしまうのでアレルギーが原因だとわかってからは少しでも子供がラクに過ごせるように、これ以上悪化しないようにと対策を考えました。

寝室について考える

子供がアレルギーだと判明したのが5歳の年中の時でしたが、この頃はまだ下の娘は2歳でしたので家族みんなで1つの部屋に布団を敷いて寝ていました。

子供部屋というものは作っておらず、まだ日中はリビングにおもちゃなども置いていたのでリビングで遊び、寝るときは寝室で寝るといったスタイルでした。

そこで考えて気が付いたのが、息子が咳き込むことが多いのは寝室だということでした。

子供たちを見ているとフローリングの部屋に直接、布団を並べて敷いてそこに家族4人で寝ていたのですが、寝る前に寝室に行ってから子供たちがすんなり寝てくれることなんてほぼありません。

子供たち二人が追いかけっこしたり、プロレスごっこのように布団の上で暴れまわっていました。

そうすると、布団の上で暴れるものだからホコリが舞いまくっていたと想像できます。

また、布団も畳むのが面倒で敷きっぱなしにしていることもしばしばでズボラな私のせいでアレルギーを発症させてしまったんじゃないかと後悔したくらいです。

そして改めて寝室を確認してみると、フローリングの上にはホコリが溜まっていたり、部屋の四隅に集まっていたりしました。
暴れて舞ったホコリがフローリングの上に落ちてきて積もってしまうのです。

そんなフローリングの上でさらに暴れ回るので、ホコリが舞って積もってを繰り返していたのだと思います。

床材を考える

タイルカーペット

喘息などの対策としてカーペットはダニやホコリがつくのでフローリングの方がいいということをよく耳にする気がします。

確かに想像するとカーペットの中にダニが生息できてしまうので、フローリングならばダニがあまりいないような気がします。

そこで、我が家はもともとフローリングでしたのでその上に布団を敷いていただけなのですが、フローリングをこまめに掃除機がけしたり、拭いたりすればいいのでは?というのが一番に思い浮かびました。

そして、もちろん早速やってみました。

アレルギーの息子のためにはなんでもやってあげたいという親心はもちろんなのですが、実際やってみると2歳の下の子の相手をしながら息子が幼稚園に行っている間に毎日家族4人分の布団を移動し、掃除機がけと床拭きをするということを継続することはかなりしんどかったです。

そのため、ちょこちょこサボる日がでてきます。(←ダメじゃんというツッコミは重々承知です・・・すいません。)

そしてよく見てみるとホコリって1部屋に家族4人が1日寝ただけでもかなり床に積もってるんですよね。

目で見てわかるのですがその上をまた子供たちが駆け回って行くのでエンドレスホコリとの攻防といった感じになっていました。

毎日、数回掃除機がけするなどこまめに掃除できるなら、フローリングで完璧だと思います。

ただ我が家の場合は、チビ達二人が走り回り、フローリングの床の上に敷いた布団の周りに目に見えるホコリがフワッと積もっていて、そこを蹴散らかして行くのでホコリが舞うのがダメなんじゃないかと考え始めました。

ツルツルした床だからこそ、ホコリがフワフワと溜まってはすぐ舞い上がるような気がするのです。

そこで、発想を変えて床材を考えてみました。

そもそもフローリングに布団を直に敷くのは通気性が悪いというのと冬は寒いという2大デメリットがあったので通気性が悪いのもダニが増えるので良くないと考えました。

寒さ対策もあって、カーペットを敷きたいとずっと思っていたもののアレルギーを発症してしまったのでフローリングしかダメだと思い込んでいたのです。

でも、カーペットを敷いたらどうなるだろうという観点から調べてみました。

すると意外にもカーペットを敷くことがハウスダスト対策に繋がるものもあるということに行き着いたのです。

カーペットでハウスダスト対策になるのか?

ハウスダスト舞い上がり抑制効果

カーペットには、ハウスダストを絡めて舞い上がりにくくする効果があります。

日本カーペット工業組合が実証実験をされていたのでご紹介します。

ハウスダストポスター

実験内容
歩行を想定(軽量床衝撃音発生器で床を叩く)したハウスダストの舞い上がり量を、カーペットとフローリングで比較。

結果
カーペットでの舞い上がり量はフローリングの10分の1(フローリングで約5万個/㎥に対し、カーペットは約5千個/㎥。床上140㎝の場合)というものでした。

実験結果

実験実施機関:地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所テーマ:床材による粉じんの舞い上がり抑制効果に関する研究(受託研究制度により実施)

目的:床材をタッピングした時の発じん量を測定することにより、床材による粉じん (粉体)の飛散、舞い上がりの抑制効果を実験的に検討する。

実験方法: 
試料:タイルカーペット(ナイロン糸/ループパイル)、フローリング材の2種類
粉体:JIS Z 8901 「試験用粉体」 15 種 (混合粉体) ※模擬ハウスダストとして使用
装置:クリーンブース、パーティクルカウンター
測定環境:温度 20℃ 、湿度65% RH

手順:
1. 試料に試験用紛体 1.0g を均一散布し、7kg のローラーにより試料に粉体を固着させた。
2. タッピングマシン(軽量床衝撃音発生器)を用いて粉体を飛散、舞い上がらせた。
3. 5分後、タッピングマシンを停止し、床から 50cm、140㎝ の位置の飛散粉体量をパーティクルカウンター(3分間吸引)で測定した。

 

ダストポケット効果(ダストキャッチ効果)

カーペットの表面には、繊維などの凸凹がありホコリが落ちてくるとその糸に引っかかったりしてホコリを取り込む効果があります。

それを、ダストポケット効果またはダストキャッチ効果と言います。
そのため床にふわりと舞い落ちているホコリの上を歩いてしまうとすぐにホコリが舞い上がってしまいますが、カーペットだと舞い上がる量を抑えることができます。

 

タイルカーペットを敷く

カーペットがホコリをキャッチして舞い上がらせにくくする効果があること知り、早速タイルカーペットを取り入れてみることにしました。

タイルカーペット↑タイルカーペットを購入して敷いてみました。
子供の寝室は、暖色系の色味で統一していてカーテンなどがオレンジ系なのでタイルカーペットも汚れが目立たなそうなライン柄のオレンジ系を選びました。

ただ、そうすると少し暗い印象なのでアクセントに黄色のタイルカーペットも一部、アクセントとして組み合わせてみました。

毎日、掃除機をかけても、布団で暴れたらすぐにホコリが出てきて床に積もり、またその上を子供達が歩いたらホコリが舞うので空気中に多くのホコリが舞い上がっていたと思います。

そこで、フローリングの床の上にタイルカーペットを敷いてこまめに掃除機をかけるという方法をとってみることにしました。

購入したのは、サンゲツの定番タイルカーペットの無地とライン柄のものを組み合わせました。

1枚のサイズは、50×50㎝なので部屋の大きさを測って必要な枚数を購入しました。
1枚あたり300円くらいで、約7畳の部屋に敷きつめるのに約40枚購入しました。

 

 

結果

掃除

目に見えるホコリがなくなったのでなんだかすごく部屋がキレイになったような気になりました。

とはいえ今まで積もってフワフワしていたものがカーペットにくっついて見えなくなっているだけなのでこまめな掃除機がけでダニが発生しないように気をつけなければなりません。

大前提として、カーペット自体にはもともとダニはいないのでダニを増やさない環境作りが大切です。

こまめな掃除機がけ、それもカーペットの場合はゆっくりとかけることを心がけています。

二次的な効果として、布団を直に敷くよりタイルカーペットの上に敷く方が通気性も良くなり、冬は寒さ対策にもなりました。

このまま3年ほど経過しましたが、快適に過ごせています。

 

 

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